この事例の依頼主
女性
相談前の状況
夫の不貞の証拠をつかんでおり、離婚を希望していたものの、子供の学校などの問題から現在の家から動きたくないとの事情があり夫が出ていく形で別居。妻が家を取得することを強く望んだため、その希望を叶えるべく相手方と協議。相手方も代理人を立てたため、代理人間で協議を行いました。
解決への流れ
●協議離婚●親権、財産分与、年金分割の取り決め●ローン付き不動産について、双方がお金を出し合って残ローンを完済し、不動産の名義を妻に移転。
依頼者様の強い意向で、不動産を取得したいとのことであったため、その意向に従って相手方と交渉を行いました。不動産自体の価値は残ローンを大幅に上回っており、夫にも取り分がある事案でした。しかし、夫に不貞慰謝料が発生することは明らかであったこと、将来の養育費を求めない等の約束をすることで、残ローン分の半額を夫に負担してもらった上で名義を妻に移転させることで合意できました。複雑な計算を要し、双方の利害が絡み合う交渉でしたが、双方に代理人が入って法的処理に関する共通認識に基づいて双方の合意点を迅速に探る事が出来た結果、協議での解決が可能となったと思います。