この事例の依頼主
女性
相談前の状況
ご主人が亡くなった後、遺産分割についてご相談に来られました。ご主人には、前妻のお子さんがおり、相談者様はその方とお会いしたことがなく、どのように遺産分割を進めていけばよいか分からず、悩んでおられました。ご希望としては、弁護士に委任をしても、殊更争うことはせず、円満に分割協議を行いたいとのものでした。
解決への流れ
当職より遺産分割を行いたい旨のご連絡をしたものの、お返事を頂くことはできませんでした。このまま調停手続へ移行することも考えられましたが、ご依頼者のご意向を考えると裁判所を介した手続きは避けたいと考え、粘り強く連絡を取り続けた結果、ご連絡を取ることができました。当職は、遺産分割を行いたい旨をお伝えするとともに、ご依頼者が争う意思でないことを丁寧に伝えたところ、快く分割協議に応じて頂き、無事分割協議が成立しました。
弁護士からの通知を受け取られた方は、当然ながら非日常的な出来事であり、良い気持ちはしません。もっとも、弁護士が依頼を受けた場合であっても、必ずしも争いが生じているとは限らず、その点を相手の方にご理解頂くことに尽力しました。無事分割協議が成立したことで、ご依頼者はもちろん、相手方からも感謝の言葉を頂き、尽力した甲斐があったと実感することができました。